01 |思想編|なぜ旅を人生に組み込むのか?

資産型旅シリーズ|思想編 第1話|資産型旅とは?

※この「思想編」では、旅を“資産”として捉えるという考え方から始まり、
その設計・出口・使い切り戦略まで、全6話で構造的に展開していきます。


妻

「“資産型旅”?…なんかカタそうな名前だけど、どういう意味?」

夫

「“資産”って、ただの貯金や株だけじゃないんだよ。将来の可能性を広げる“力”なんだ」

妻

「つまり“旅”も“資産になる”ってこと?」

夫

「そう。旅で得られる経験は、未来に活きる“自己資産”になる。だから“資産型旅”って名付けたんだ」

こんにちは、shisan-tabi管理人(夫)です。
このブログでは、「旅もまた未来を育てる資産である」という考え方──資産型旅について発信しています。

資産とは、「未来を育てる力」

「資産」と聞いて思い浮かぶのは、株や不動産かもしれません。けれど、本当に人生を豊かにするのは、それだけではないはずです。

  • 株式:配当や値上がり益などのリターン
  • 不動産:継続的な賃料収入
  • 債券:定期的な利息収入

これらの資産に共通するのは、「いま持っているだけで終わらない」こと。
未来に価値をもたらし続ける「育つ資産」だという点です。

“見えない資産”も、確かに存在する

では、目に見えないもの──たとえば以下のようなものは、資産とは言えないのでしょうか?

  • 知識や経験
  • 言語能力や思考力
  • 人とのつながり
  • 文化的教養や価値観の多様性

これらも時間をかけて蓄積され、人生に大きな価値をもたらす「資産」です。

旅は、最高の自己資産形成ツール

私たちは、旅こそが最高の「自己資産形成ツール」だと考えています。

  • 世界に対する“知識”と“想像力”
  • 異文化への“理解力”と“共感力”
  • 非日常を経験することで得られる“柔軟性”と“自立性”
  • 価値観の違いを受け入れる“寛容さ”

バリ島で見たケチャダンスの熱気は、異文化への“敬意”を教えてくれました。火を操るパフォーマーの体を張った演技には圧倒されましたが、「あそこまでの演出を求めることが正しいのか?」という複雑な想いも残ります。

タイで感じたスパイスの香りは、「常識とは地域ごとに違う」という当たり前を、身体で理解させてくれました。

こうした体験は、その瞬間だけで終わるものではなく、価値観として内面に蓄積されていく資産です。

ラスベガスへ向かう途中、カルガリーで吹雪に遭い、空港のベンチで夜を明かしたこともあります。

空港のベンチに身を寄せ合って、ひっそり眠る人々の中で──私たちも深夜の静けさと寒さのなか、無事を祈るように過ごしました。

そのときの不安や寒さ、警備員の方が自転車で巡回してくれたこと、軽食をそっと差し入れてくれたことは、いまも旅における“対応力”や“人の優しさ”としての資産として心に残っています。

カルガリー空港で吹雪に見舞われた搭乗機の窓からの眺め
自由には「設計」と「リスク感度」が要る──SFC修行と100万マイル挑戦に学ぶ旅の設計論ANAプラチナ達成のギリギリ旅と、100万マイルを狙ったスカンジナビア航空の挑戦者たち。自由には設計とリスク感度が必要だと実感した体験記。...

そしてもう一つ、「何も決めない旅の心地よさ」を教えてくれたのが、クルーズ旅行でした。

新婚旅行の船旅は、行き先も食事もエンタメも、すべてが“設計済み”。
私たちはただ、海の上で暮らすように、決断から解放された時間を過ごしました。

「すべてを自分で決める旅」もあれば、「すべてを手放して委ねる旅」もある。
クルーズは、そんな“選ばない自由”の価値を教えてくました。

海に浮かぶクルーズ船と遠景
クルーズ旅行で見つけた“選ばない自由”|夫婦で感じた贅沢な旅のかたち新婚旅行で体験したクルーズ旅。行き先も食事も決まっている“選ばない自由”は、夫婦旅にぴったりの贅沢でした。...

「資産型旅」という考え方

資産型旅とは、旅を“娯楽”だけでなく「未来の自分を育てる投資」と捉えることです。

  • “消費する旅”ではなく、“育てる旅”へ
  • “今だけ”の楽しみではなく、“将来”にも価値が残る経験へ
  • “現実逃避”ではなく、“現実強化”としての旅へ

こうした発想が、「自由な人生を設計するための思考」として、私たち夫婦を支えています。

まとめ:資産とは、「未来の選択肢」

資産とは「使えば減るもの」ではありません。むしろ、使い方次第で“未来の選択肢”を増やしてくれる力です。

こうした定義で捉えれば、「旅」もまた、未来に価値をもたらす資産の一つと考えることができます。

──とはいえ、この考え方が夫婦で一致していたわけではありません。次回は、この「資産型旅」という発想が現実の計画になっていくまでの過程を、夫婦の対話形式でお届けします。


▶︎ この第1話は、「資産型旅|思想編」全6話構成の導入です。
次回は、“夢”から“設計”へと進んでいった妻へのプレゼン編です。

▶︎ shisan-tabiというブログの“設計思想”について知りたい方へ

「資産型旅」シリーズの背景にある、ブログ立ち上げの想いを
下記の記事にまとめています。


shisan-tabiとは何か? “自由と設計”から始まったブログの物語

この記事を書いた人
shisantabi管理人(夫)
shisan-tabi管理人(夫)
旅のプランニングと資産設計を通じて、自由な人生を構造的にデザインすることを追求中。
50歳での早期退職を目指し、世界一周航空券での長期旅を本気で準備しています。
思想・構造・実践──人生を支える「資産としての旅」を記録・発信中。