※この「思想編」では、旅を“資産”として捉えるという考え方から始まり、
その設計・出口・使い切り戦略まで、全6話で構造的に展開していきます。
「“資産型旅”?…なんかカタそうな名前だけど、どういう意味?」
「“資産”って、ただの貯金や株だけじゃないんだよ。将来の可能性を広げる“力”なんだ」
「つまり“旅”も“資産になる”ってこと?」
「そう。旅で得られる経験は、未来に活きる“自己資産”になる。だから“資産型旅”って名付けたんだ」
こんにちは、shisan-tabi管理人(夫)です。
このブログでは、「旅もまた未来を育てる資産である」という考え方──資産型旅について発信しています。
資産とは、「未来を育てる力」
「資産」と聞いて思い浮かぶのは、株や不動産かもしれません。けれど、本当に人生を豊かにするのは、それだけではないはずです。
- 株式:配当や値上がり益などのリターン
- 不動産:継続的な賃料収入
- 債券:定期的な利息収入
これらの資産に共通するのは、「いま持っているだけで終わらない」こと。
未来に価値をもたらし続ける「育つ資産」だという点です。
“見えない資産”も、確かに存在する
では、目に見えないもの──たとえば以下のようなものは、資産とは言えないのでしょうか?
- 知識や経験
- 言語能力や思考力
- 人とのつながり
- 文化的教養や価値観の多様性
これらも時間をかけて蓄積され、人生に大きな価値をもたらす「資産」です。
旅は、最高の自己資産形成ツール
私たちは、旅こそが最高の「自己資産形成ツール」だと考えています。
- 世界に対する“知識”と“想像力”
- 異文化への“理解力”と“共感力”
- 非日常を経験することで得られる“柔軟性”と“自立性”
- 価値観の違いを受け入れる“寛容さ”
バリ島で見たケチャダンスの熱気は、異文化への“敬意”を教えてくれました。火を操るパフォーマーの体を張った演技には圧倒されましたが、「あそこまでの演出を求めることが正しいのか?」という複雑な想いも残ります。
タイで感じたスパイスの香りは、「常識とは地域ごとに違う」という当たり前を、身体で理解させてくれました。
こうした体験は、その瞬間だけで終わるものではなく、価値観として内面に蓄積されていく資産です。
ラスベガスへ向かう途中、カルガリーで吹雪に遭い、空港のベンチで夜を明かしたこともあります。
空港のベンチに身を寄せ合って、ひっそり眠る人々の中で──私たちも深夜の静けさと寒さのなか、無事を祈るように過ごしました。
そのときの不安や寒さ、警備員の方が自転車で巡回してくれたこと、軽食をそっと差し入れてくれたことは、いまも旅における“対応力”や“人の優しさ”としての資産として心に残っています。

そしてもう一つ、「何も決めない旅の心地よさ」を教えてくれたのが、クルーズ旅行でした。
新婚旅行の船旅は、行き先も食事もエンタメも、すべてが“設計済み”。
私たちはただ、海の上で暮らすように、決断から解放された時間を過ごしました。
「すべてを自分で決める旅」もあれば、「すべてを手放して委ねる旅」もある。
クルーズは、そんな“選ばない自由”の価値を教えてくました。

「資産型旅」という考え方
資産型旅とは、旅を“娯楽”だけでなく「未来の自分を育てる投資」と捉えることです。
- “消費する旅”ではなく、“育てる旅”へ
- “今だけ”の楽しみではなく、“将来”にも価値が残る経験へ
- “現実逃避”ではなく、“現実強化”としての旅へ
こうした発想が、「自由な人生を設計するための思考」として、私たち夫婦を支えています。
まとめ:資産とは、「未来の選択肢」
資産とは「使えば減るもの」ではありません。むしろ、使い方次第で“未来の選択肢”を増やしてくれる力です。
こうした定義で捉えれば、「旅」もまた、未来に価値をもたらす資産の一つと考えることができます。
──とはいえ、この考え方が夫婦で一致していたわけではありません。次回は、この「資産型旅」という発想が現実の計画になっていくまでの過程を、夫婦の対話形式でお届けします。
▶︎ この第1話は、「資産型旅|思想編」全6話構成の導入です。
次回は、“夢”から“設計”へと進んでいった妻へのプレゼン編です。
▶︎ shisan-tabiというブログの“設計思想”について知りたい方へ
「資産型旅」シリーズの背景にある、ブログ立ち上げの想いを
下記の記事にまとめています。

旅のプランニングと資産設計を通じて、自由な人生を構造的にデザインすることを追求中。
50歳での早期退職を目指し、世界一周航空券での長期旅を本気で準備しています。
思想・構造・実践──人生を支える「資産としての旅」を記録・発信中。