01 |思想編|なぜ旅を人生に組み込むのか?

資産型旅シリーズ|思想編 第2話|妻へのプレゼン─“夢”を“現実”に変える最初の扉

※本記事は「資産型旅|思想編」全6話の第2話です。
旅を“資産”として捉える考え方を、夫婦でどう共有し、設計していったのかを描いています。

※この「思想編」では、旅を“資産”と捉えるという価値観から始まり、
その構想・設計・使い方まで──全6話で立体的に描いていきます。

本話では、その最初の一歩。
shisan-tabiという旅の設計思想を、夫婦で“共有可能な言葉”にしていくプロセスを綴ります。


夫
「“旅は資産になる”──本気でそう思ってる。でもそれを“早期退職して世界を旅する”って話にしたとき、最初のハードルはやっぱり妻(あなた)だったんだ」
妻
「正直、“旅しながら暮らす”なんて、夢物語だと思ったよ。しかも、仕事を辞めて…って」
夫
「だからプレゼンした。“旅=浪費”じゃなくて、“自己資産を育てる旅”として、家計・設計・思想まで全部まとめて」
妻
「その熱量と説得力に、ちょっとびっくりした(笑)。“設計された夢”なら、見てみたいって思った」

はじめに|共に進むための“第一歩”

このブログで提案している「資産型旅」という考え方──それは、最初から夫婦の共通言語だったわけではありません。

“自由に生きたい”という想いは、私の内なる衝動。
でもそれをふたりの人生設計として共有するには、「夢」から「計画」へ落とし込むプレゼンが必要だったのです。


なぜ、妻にプレゼンが必要だったのか

  • 私にとって「自由」はずっと憧れだった
  • でも、妻にとっては「突然の宣言」にも映ったはず
  • 一緒に歩むには、“思想・設計・現実”を言葉にして、見える形で共有しなければならない

そのために準備したのが、「資産型旅プレゼン資料」でした。

PowerPointではなく、A4用紙2枚の図解付き構想メモ。旅の価値を再定義し、ライフプランと資産形成の戦略に落とし込んだものでした。


プレゼンの中身|「資産型旅」というライフスタイル提案

1. 資産型旅とは何か?

  • 旅=消費ではなく、「自己資産を育てる投資」
  • 「経験資産(Experience Capital)」──旅で得た知識・判断・価値観が、将来の人生を形作る“内なる資本”になるという視点
  • 自由を支える三本柱:人的資本・金融資本・社会資本

2. どこへ?いつ?どれだけ?

  • 季節と気候に合わせた“ベストシーズン滞在”
  • スターアライアンスの世界一周航空券を活用し、無駄なく回る

3. 暮らすように旅し、発信する

  • 現地の暮らしを楽しみながら記録する
  • ブログ運営=社会資本形成とアウトプット資産

4. 資産運用と同じく“早く始めるほど効果が大きい”

だからこそ、“今”から設計する意味がある。


妻の反応|“突飛な夢”が“ふたりの戦略”に変わる瞬間

最初は、やっぱり戸惑っていたと思います。

でも──
「いつかは…」ではなく、
「この先3年でここまで準備できる」という根拠と数字があったことで、話が現実味を帯びたのだと思います。

さらに、マネーフォワードで日々の資産残高を共有していたことも、信頼感につながったのかもしれません。
お互いが安心できる水準にあることを、言葉にせずとも感じ取っていたのだと思います。

何よりも、「自分ひとりで勝手に決めたのではなく、ふたりで描く未来だった」こと。

それが、彼女の心を動かした理由だったのかもしれません。


プレゼンの本質|人生というプロジェクトを共に設計すること

プレゼンとは、相手を言いくるめるものではなく、
「未来を一緒に描くための共創」

この“旅のプレゼン”をきっかけに、私たちの人生設計は明確に変わりました。

  • 旅の捉え方
  • 資産形成の方向性
  • 働き方と退職の時期
  • 情報発信という行動資本

これらすべてが、「資産型旅」という軸で結びついていったのです。

続きはこちら

第2.5話では、「経験資産」という見えないけれど確かな力について、私たちの実体験を交えて深掘りしていきます。


▶︎ このプレゼンの先に、「出口戦略」や「使い切る思想」への設計がつながっていきます。

この記事を書いた人
shisantabi管理人(夫)
shisan-tabi管理人(夫)
旅のプランニングと資産設計を通じて、自由な人生を構造的にデザインすることを追求中。
50歳での早期退職を目指し、世界一周航空券での長期旅を本気で準備しています。
思想・構造・実践──人生を支える「資産としての旅」を記録・発信中。