02 |実例編|自由を生きる人々

100万マイルを追いかけた旅人たち──“ばかげた挑戦”が資産になるという話

「そんなの無理だよ」「バカみたい」──たぶん多くの人が、そう思うかもしれない。

でも、旅も資産も、突き詰めれば“語れる体験”にこそ価値がある。
そう思わせてくれた挑戦を、SAS(スカンジナビア航空)のキャンペーンに見た。

第1章|15社搭乗で100万マイル?──SASの大胆すぎる挑戦

2023年、SASがスカイチームへ移籍した記念に打ち出したキャンペーン。
「スカイチーム加盟の15社に搭乗すれば100万マイル進呈」という大胆なルール。

旅行者界隈では瞬く間に話題となり、世界中の旅好き・飛行機好きが挑戦した。

  • 参加者:約5万人
  • 完走者:約900人
  • 付与マイル:100万マイル(夢のような“旅の資産”)

中でも印象的だったのは、韓国の元ネイリスト女性・ナラさんと、中年の“人生迷子”から蘇った英国のバリーさん。

2人に共通していたのは、「マイルを稼ぐ」だけが理由ではなかったこと。

第2章|旅は「設計された偶然」に満ちている

この挑戦に心を動かされたのは、shisan-tabi的な人生設計の視点と地続きだったから。

  • バリーさんは“中年の危機”を抜け出すために
  • ナラさんは“世界一周の夢”に飛び込むきっかけとして

どちらも、「完璧なタイミング」ではなかった。
でも、仕組みにうまく乗ることで、人生の歯車が回り出した。

旅も資産も、偶然に頼るものではなく、自分で「乗れる構造」を用意しておくもの。
それこそが、shisan-tabiが言う「構造的な自由」の核心だ。

第3章|お金の使い方は「利回り」ではなく「語れるか」で決める

この挑戦、安くはない。
2人とも航空券(エコノミー)だけで50〜90万円ほどかけている。

  • ナラさんは100万マイルを活用して次々に旅へ
  • バリーさんは“語れる過去”を手に入れたと胸を張る

思い出すのは睡眠不足でも、緊張でもない。
「やって良かった」という、たった一つの確信。

この挑戦には、15社異なる航空会社の便をうまく接続する必要があった。

そのルートを設計する過程こそが、shisan-tabiにとって最高の旅のエッセンスなのだと思う。

shisan-tabiが旅の設計に活用するツールのひとつが、FlightConnections。世界中の就航路線を視覚的に確認でき、複雑な旅程を組む際にとても頼りになる存在です。

お金で買えるのは、旅先ではなく“生きた記憶”。
それはshisan-tabiが目指す「使っても減らない資産(経験資産)」そのものだ。

第4章|shisan-tabiが描く、“次の旅の仕掛け”に備えるということ

こんなキャンペーンは、そう頻繁には来ないかもしれない。
でも、次の“面白い仕組み”は、いつだって突然やってくる。

だからshisan-tabiは、そうした仕掛けに乗るために、人生を構造的に準備している。

  • 資産を築く(目標は2億円)
  • 時間を生む(2028年以降は出発準備完了)
  • 自由を設計する(資産 × 時間)

「乗れる体制」を整えることそのものが、旅の準備であり、人生の設計なのだ。

カルガリー空港で吹雪に見舞われた搭乗機の窓からの眺め
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この記事を書いた人
shisantabi管理人(夫)
shisan-tabi管理人(夫)
旅のプランニングと資産設計を通じて、自由な人生を構造的にデザインすることを追求中。
50歳での早期退職を目指し、世界一周航空券での長期旅を本気で準備しています。
思想・構造・実践──人生を支える「資産としての旅」を記録・発信中。