このブログ「shisan-tabi」では、カテゴリによって語り口が違います。
ある記事では「私」、別の記事では「shisan-tabi」、また夫婦の会話形式も──これらの文体の違いは偶然ではなく、構造的な設計の結果です。
shisan-tabiのカテゴリ構成は、「思想」「設計」「実践」の三層を軸としています。これに対応するように、文体や主語の選び方にも意図を込めています。

また、今後の記事制作や過去記事のリライトにおいても活用できるよう、「カテゴリ別 文体マップ」も公開します。
本記事は、shisan-tabiというブログの“内なる設計書”として記録しておくものです。
妻との共同運営のブログであり夫婦間で共通認識を持つためにも不可欠なものだと考えます。
第1章:なぜ「語り口」にこだわるのか
shisan-tabiでは、旅と資産運用を軸に「自由を設計する」という思想を伝えています。
しかし「思想」は目に見えず、読者に伝えるには工夫が必要です。
だからこそ、書き手の立ち位置・語り口・主語の選び方に至るまで、すべて意図的にデザインしています。
このブログは「私たち自身の思想の記録」であると同時に、「他の誰かが自由を目指すときの参考書」でもあります。
だからこそ、“語り方”そのものにも意味があると考えています。
第2章:カテゴリと語り口の対応関係
現在は5カテゴリで運用していますが、最大で6カテゴリまでを想定しています。それぞれに対応する語り口のスタイルを定めています。
- カテゴリ01|資産型旅
主語:「私」または「shisan-tabi」/文体:丁寧調・やや思想寄り・会話あり - カテゴリ02|資産形成・投資
主語:「私」または「shisan-tabi」/文体:論理的・図解中心・会話あり - カテゴリ03|自由に生きるための思考
- 03-01|思想編
主語:「shisan-tabi」/文体:俯瞰的・書籍紹介・編集者的口調 - 03-02|実例編
主語:「ぼく」または「私」/文体:感傷を許容・観察や実録ベース - 03-03|設計編
主語:「shisan-tabi」/文体:構造的・分析的・制度・仕組み系
- 03-01|思想編
- カテゴリ04|旅の実践記録(妻中心)
主語:「私(妻)」/文体:感性豊か・日記風・会話なし - カテゴリ05|雑記・ブログ運営記録
主語:柔軟(夫・妻・shisan-tabi)/文体:自由・実験的
このように文体をカテゴリごとに設計することで、読者が無意識のうちに「これは思想として読む記事」「これは旅の記録」と受け取り方を切り替えられるようにしています。
第3章:shisan-tabiにとっての“文体戦略”
文体の使い分けは、単なる“読みやすさ”のためではありません。
shisan-tabiにおける文体戦略は、「自由を構造として設計する」という思想とつながっています。
思想、制度、実践──それぞれに適した語り口を設計することによって、記事の受け取り方に自然な「導線」をつくる。それが、文体戦略です。
第4章:この指標は、未来の自分たちのために
いま、このように“語り口の設計書”を明文化しておくのは、未来の自分たちのためでもあります。
記事を重ねるなかで、数年後には「最初の記事、拙かったな…」と感じる日がきっと訪れるはずです。
- 文体がバラついていたり
- 吹き出しや改行がなく読みづらかったり
- 写真の挿入位置が甘かったり
- 図解があればもっと伝わったのに…と思ったり
でも、それは「ブログが資産になってきた証拠」です。
過去の記事は恥ずかしい。でも、その恥ずかしさすらも「積み重ね」として残す。
shisan-tabiは、そういう思想のもとに設計されています。
この考えは、これまでの仕事を通じて何度も実感してきたことでもあります。
5年前、10年前の自分が書いたメールや資料を読み返して、「こんな表現してたんだ…」と反省することが何度もありました。
まとめ:設計思想を、書き手自身が裏切らないために
shisan-tabiは、「自由には設計がいる」という思想を伝えるために生まれました。
だからこそ、書き手自身がその思想を裏切らないように、語り口や文体にも設計を施しています。
人生を構造として捉える。この視点に立つなら、文章の構造もまた意図を持って設計されるべきだと考えます。
この記事が、これからの記事制作や過去記事のリライトにおける“羅針盤”となり、「自由とは何か?」を考え続ける旅の一助となれば嬉しく思います。

旅のプランニングと資産設計を通じて、自由な人生を構造的にデザインすることを追求中。
50歳での早期退職を目指し、世界一周航空券での長期旅を本気で準備しています。
思想・構造・実践──人生を支える「資産としての旅」を記録・発信中。