株式投資は、“自由な人生”を設計するための基礎工事
お金は、単なる数字ではありません。将来の「選択肢」や「安心感」を生み出す、何よりも「自由」の土台です。
その“自由”の土台を作り上げる方法として、私たちが選んだのが「株式投資」。これは、自由な人生を築くための“基礎工事”だと本気で考えています。
リスクとリターンは、表裏一体
人生にはリスクがつきものです。海外旅行も、ある意味“リスクをとる行為”。
言語も文化も違う国へ飛び込む──けれどそこで得られるものは、かけがえのない経験資産。
リスクをとったからこそ得られるリターンです。
投資の世界でも同じ。リスクとリターンは表裏一体──
- ハイリスク・ハイリターン
- ローリスク・ローリターン
これは、投資の原理であり本質です。
たとえば、銀行預金は元本保証があり、ペイオフ制度で1,000万円まで保護されます。
リスクは極小ですが、リターン(利息)は限りなくゼロに近い。
一方で、株式投資には元本保証はありませんが、将来的な成長の“果実”を得る可能性があります。
株は「複利」と「レバレッジ」を内蔵した成長エンジン
株式会社は、そもそも「複利」と「レバレッジ」を活かして成長する構造になっています。
- 利益を再投資して事業を拡大する──「複利」
- 銀行などからお金を借りて、自己資本以上に事業を推進する──「レバレッジ」
この仕組みによって、企業の価値が時間とともに積み重なっていくのです。
リターンは「平均」に近づく──でもリスクは消えない
短期では、株式のリターンは大きく振れます。マイナス30%の年もあれば、プラス40%の年もある。
インデックスファンドの年平均リターンは、短期金利がほぼ0%なら年5〜6%程度と実務の世界や学者の間では考えられている。
最悪時は−30%、最高時は+40%にもなるが、それらは長期では平均に収束する──
(出典:山崎元『経済評論家の父から息子への手紙』より要約)
この「収束する」というのは、年数を重ねることでリターンが“平均値”に近づいていくという意味です。
ただし「リスク=価格のブレ」が消えるわけではありません。
実際、株式のリスク(標準偏差)はおおよそ年率20%強とされており、これは長期投資でも変わらないと言われます。
この「リスク=価格のブレ」の考え方は、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の公式ページでも図解で分かりやすく説明されています。
つまり──長期投資で“リターンは収束”するけれど、“リスクがゼロになる”わけではない。
それでも、時間を味方につけることで、結果がより安定しやすくなるのです。
私が株式投資に信頼を置く理由
私が株式投資に信頼を置く理由は、大きく分けて2つあります。
ひとつは、長期的にリターンが平均に収束するという安定性。
このリターンやリスクについて、公的機関が情報を開示していることで、個人投資家でもその仕組みを理解しやすくなっています。
もうひとつは、市場の整備と情報の透明性です。
株式市場では、以下のような仕組みが整っています:
- 法律に基づいた情報開示(有価証券報告書、決算短信など)
- インサイダー取引の禁止
- 監査・報道・アナリストによる分析
これらによって、「情報の非対称性」が極限まで解消される仕組みが用意されています。
私は実際に、仕事の中で「ガバナンス報告書」や「有価証券報告書」に関わってきました。
正直に言えば、開示の作業は大変で、面倒に感じることもあります。
それでも開示が徹底される理由は明白です。
すべての投資家が“同じ情報”を持ったうえで判断できるようにするためなのです。
情報の非対称性とは?
商品やサービスの売り手と買い手の間、または企業と投資家など、異なる経済主体の間にある情報格差のこと。
株式市場では、この格差をなくすために、企業関係者の重要情報による取引(インサイダー取引)を禁止する制度などが整備されている。
— 三井住友DSアセットマネジメント「わかりやすい用語集」より
このような制度があるからこそ、個人投資家も“フェアな土俵”で戦える。
まとめ:株式投資は「自由を育てる設計図」
- 預金は守ってはくれるけれど、ほとんど育たない
- 株式はリスクはあるが、会社の成長とともに“複利で育つ”
- 株式市場には、個人に開かれた“フェアな土俵”がある
だから私は、株式投資を選びました。
それは、“自由に生きる”という人生の設計図における、確かな基礎工事なのです。
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第2話では──
なぜ、自由を築く手段として株式投資を選んだのか?
情報が開かれたフェアな市場という視点から、その理由を掘り下げていきます。

旅のプランニングと資産設計を通じて、自由な人生を構造的にデザインすることを追求中。
50歳での早期退職を目指し、世界一周航空券での長期旅を本気で準備しています。
思想・構造・実践──人生を支える「資産としての旅」を記録・発信中。