「“資産型旅”?…なんかカタそうな名前だけど、どういう意味?」
「“資産”って、ただの貯金や株だけじゃないんだよ。将来の可能性を広げる“力”なんだ」
「つまり“旅”も“資産になる”ってこと?」
「そう。旅で得られる経験は、未来に活きる“自己資産”になる。だから“資産型旅”って名付けたんだ」
「資産」と聞くと、株やお金を思い浮かべるかもしれません。
けれど、本当に人生を豊かにするのは、それだけでしょうか?
資産とは、未来を育てる「力」
「資産」とは、目の前にある“お金”のことではありません。
それは──未来にわたって価値や利益をもたらす可能性を持つ「力」です。
- 株式:配当や値上がり益などのリターン
- 不動産:継続的な賃料収入というキャッシュフロー
- 債券:定期的に得られる利息収入
これらに共通しているのは、「いま持っているだけで終わらない」「将来にリターンを生み出し続ける」という点。
つまり、「育っていく可能性のあるモノ」です。
人生における“見えない資産”とは?
では──
株や不動産のように“見える資産”ではないもの。
それらは資産ではないのでしょうか?
- 知識や経験
- 言語能力や思考法
- 人とのつながり
- 文化的教養や価値観の多様性
こうした“見えない資産”も、時間をかけて蓄積され、将来の人生に価値を生み出す重要なリソースです。
旅がもたらす「自己資産」
旅は、単なる娯楽ではありません。
私たちは、旅こそが最高の「自己資産形成ツール」だと考えています。
- 世界に対する“知識”と“想像力”
- 異文化への“理解力”と“共感力”
- 非日常を経験することで養われる“柔軟性”と“自立性”
- 価値観の違いを受け入れる“寛容さ”
バリ島で見たケチャダンス、タイで感じたスパイスの香り──
そうした経験は、何年経っても“自分の中の価値観”として生き続けています。
また、ラスベガスへ向かう途中、乗り継ぎ地のカルガリーで吹雪に足止めされ、空港のベンチで一晩を過ごしたこともあります。
そのときの不安や寒さ、空港の静けさの中で感じた無力感──
でもそれすらも、いまでは旅における“対応力”や“忍耐力”という資産になっていると感じます。
「資産型旅」という生き方
「資産型旅」とは、旅を“娯楽”の側面だけではなく、未来の自分を育てる「投資」ととらえる考え方です。
- “消費する旅”ではなく、“育てる旅”へ
- “今だけ”の楽しみではなく、“将来”にも価値が残る経験へ
- “現実逃避”ではなく、“現実強化”としての旅へ
このブログでは、そうした旅を
資産形成の一環として位置づけたライフスタイル=資産型旅を提案していきます。
まとめ:資産とは、未来の選択肢
資産とは、「使えば減る」ものではなく、
使い方次第で“未来の選択肢”を増やしてくれる力です。
私たちは、旅もまた“未来を広げる資産”だと信じています。
でも──
そんな発想に、最初から夫婦で納得できていたわけではありません。
それが現実の計画に変わっていくまでに、どんなやり取りがあったのか。
次回、第2話では「妻へのプレゼン」から始まった資産型旅の物語をお届けします。
▶ shisan-tabiというブログの“設計思想”について知りたい方へ
「資産型旅」シリーズの背景にある、ブログ立ち上げの想いを
下記の記事にまとめています。

旅のプランニングと資産設計を通じて、自由な人生を構造的にデザインすることを追求中。
50歳での早期退職を目指し、世界一周航空券での長期旅を本気で準備しています。
思想・構造・実践──人生を支える「資産としての旅」を記録・発信中。