2025年5月5日のブログ開設から、気づけば1か月。
記事も少しずつ増え、アクセスもポツポツと入り始めた。
──そんな中で、無謀にも挑んだのがGoogleアドセンスの審査だった。
……結果は「不承認」。そして、2度目の申請へ。
いまはまだ、「審査中」のまま。
でも振り返ってみると──
そもそも自分は、“インデックス”という概念すら知らずに申請していた。
この記事では、そんな初歩的な失敗も含め、
「インデックスされないと審査対象にならない」という事実と、
アドセンス審査に向けた準備・気づきについて、正直に振り返ってみたいと思う。
これから審査に挑戦しようとしている方に、少しでも参考になれば幸いだ。
第1章|「え、インデックスって何?」──無知のまま申請した1回目
ブログ開設からわずか6日後の5月11日には、早くもGoogleアドセンスの審査に申し込んだ。
記事数は10本を超え、プライバシーポリシーやお問い合わせページも一応設置済み。
「これで形は整ったかな」と思っていた──が、今思えば“整っていた”のは見た目だけだった。
そもそも、Googleに「記事が存在する」と認識されること=インデックスという仕組みすら知らなかった。
いや、正確には、ChatGPTが「Search Consoleに登録を」と助言してくれて、言われるがままにアカウントを開設し、インデックス登録の申請まではしていた。
でも、それがいったい何を意味するのかもわからず、インデックス状況の確認もしていなかった。
つまり、審査対象にすらなっていない記事が多数ある状態で申請していたというわけだ。
「記事を書けば、Googleが勝手に見つけてくれる」
──そう思っていたけれど、それは半分正解で、半分間違いだった。
検索エンジンは万能ではなく、こちらから“見つけてもらう努力”をしなければ、気づいてもらえない。
そして、仮にインデックス登録申請をしたところで──
いや、そもそも記事を書いたからといって、どんな記事でもインデックスされるわけではない。
最低限、Googleが「この記事は有用だ」と判断してくれなければ、インデックスは通らない。
いま思えば、1回目の不承認は「当然」と言える。
そもそもプライバシーポリシーやお問い合わせページは設置したものの、「Noindex」にフラグが立っていたのだから。
特に固定ページは、テーマやプラグインの設定で自動的にNoindexになっていることもあるらしい。
審査前には必ずチェックすべき項目だと痛感した。
よくあの状態で“何本かの記事はインデックスされていた”ことに、むしろ驚いているくらいだ。
そして、皮肉なことに──
アドセンスの「不承認通知」が届いたまさにその同じ日、クローズドアフィリエイトサービスからは「お誘い」のメールが届いた。
右手で拒絶され、左手で歓迎されるような、不思議なタイミングだった。
「ブログで収益を得る」という世界の入り口に立ったばかりの僕にとって、それは落胆と希望が同居する、象徴的な1日だった。


第2章|「えっ、あの記事、審査されてないの?」──“渾身”が空振りしていた現実
ありがたいことに、アフィリエイトの審査には無事通過してアカウント開設も済んだ。
その勢いのまま、「よし、今度こそアドセンスもいけるだろう」と意気込んで、プライバシーポリシーやお問い合わせページのNoindex設定を解除。
記事数も増えていたし、「体裁は整ったはず」と、軽くインデックス申請をして再チャレンジした(2度目の審査)。
──ところが、そこから音沙汰がない。
「おかしいな…」と思いながら”Googleアドセンスについて”ネット検索してみると、目に飛び込んできたのはこんな事実だった。
- インデックスされていない記事は、審査対象にならない
- アドセンスは“狭き門”で、審査は厳しい
あらためて自分のブログを見直してみると──
もっとも力を入れて書いた、新婚旅行で乗ったクルーズ旅の体験記「クルーズ旅行で見つけた“選ばない自由”|夫婦で感じた贅沢な旅のかたち」が、なんとインデックス未登録だったのだ。
写真をふんだんに使い、数千字にわたって綴った渾身の一作。
「これこそブログの代表作だ」と思っていた記事が、Googleの審査の土俵にすら立っていなかった。

「えっ……この記事、審査されてなかったの?」
──衝撃だった。
そして、さらに驚いたのはその対比だった。
実際、バズ狙いでもない、渾身の実体験を丁寧に綴ったクルーズ旅の記事は、いまだにインデックスされていない。
一方で、偶然のトラブルを記録したバニラエアの一件「入国審査なしで日本に入国した話|バニラエアJW104便の“誤誘導”事件と、その後」は、投稿から半日もたたずにインデックスされた。

どちらも事実ベースの記事だ。
でも──構造が違った。
事実の重さや、手間をかけた熱量ではなく、“拾われやすい構造”かどうか。
検索エンジンは、そこしか見ていないのだ。
検索エンジンは、どんなに価値のある記事でも、“そこにある”ことを知らなければ評価してくれない。
そして、インデックスは“されるもの”ではなく、“してもらうもの”。
さらには、“してもらえるだけの価値がある”と判断されなければ、申請しても拒否される。「書けば伝わる」なんて、甘かった。
どれだけ力を入れて書いた記事でも、存在を“知られていない”なら、ないも同然なのだ。
そして、このとき思い出した。
会社でも、仕事でも──「伝える」じゃなくて「伝わる」。
自分自身に何度も言い聞かせてきたはずの、その言葉が、いま自分の胸に静かに突き刺さった。
終章|収益1円でも“構造”を意識する──ブログは設計された事業だ
たとえ1円の収益であれ、目的を持って取り組むなら、それはもう“事業”だ。
本気で届けたい人に向けて、設計し、届け、反応を得る──この一連の営みこそ、まさにマーケティングであり、小さなメディア運営だ。
この1か月、ブログに向き合う中で感じたのは──
写真のファイル名、alt属性、キャプション、その一つひとつに意味があるということ。
本業であれほど細部にこだわってきたのに、なぜブログでは“形だけ”で済ませていたのか。
ブログもまた、「伝える」ではなく「伝わる」がすべてだと、ようやくわかってきた。
振り返れば、この事業には驚くほどリスクが少ない。
サーバー代、WordPressテーマ(JIN)の初期費用、そして自分の時間──
それだけで、自分の言葉や経験を「価値」に変えられるチャンスがある。
もし、これでリターンが得られるなら、こんなに効率の良い事業は他にない。
2028年、本業から引退したあとに続ける選択肢として──
これは「あり」なのかもしれない。
まだ何も確約されたものはない。
でも、いまの自分にできるのは、丁寧に、ひとつずつ積み上げていくことだけだ。
そして、もう一つ気づいたことがある。
もしアドセンスに合格すれば、“文筆業”として開業届を出したい。そんな思いから、このブログを始めたのだった。
開業届そのものは、税務署に書類を出すだけ。制度的には“誰でもすぐに出せる”。
──でも、その前提として掲げていた「アドセンス合格」が、まさかこんなに高いハードルだったとは、正直なところ想像もしていなかった。
「文筆家として名乗る」ということが、ただの手続きではない。
小さくても、自分の表現を届けて、価値として認めてもらう。
その厳しさと意味を、いまようやく肌で感じている。
「この記事は、いつインデックスされるだろう──」
そんな締めくくりをしたのが投稿時点。
結果は、2時間以内にインデックス確認。その瞬間がこちら。



旅のプランニングと資産設計を通じて、自由な人生を構造的にデザインすることを追求中。
50歳での早期退職を目指し、世界一周航空券での長期旅を本気で準備しています。
思想・構造・実践──人生を支える「資産としての旅」を記録・発信中。